2008年9月8日月曜日

フローリング フロアーコーティングについて

床材にもいろいろあります。

1合板につき板(薄くスライスした天然木)を張った物(厚み13mm程度)
2合板にプリントシートを張った物(厚み12mm程度)
3合板にプリントシートを張ってフィルム処理をした物(厚み13mm程度)
上記で機材が合板では無く、MDFが基材の物(厚み10mm程度)
4基材に、メラミンを張った物
5無垢のフローリング(厚み15mm以上)

最近は、1から3がほとんどです。
最近のフロアーコーティングは、塗装とお考えください。
1のフローリングはつき板なので、コーティングをしてしまうと、長所である質感が全く違うものになりますのでお勧めできません。
1-2年では落ちませんが、質感も違った物になってしまう物も多いです。

2のフローリングは、比較的安い材料ですので、安い素材に高価なコーティングは勿体ないと考えます。その予算があるのであれば、使うだけ使って、張り替えをお勧めいたします。

3のフローリングは、元々コーティングをする必要が無いフローリングです。
フィルムでコーティングしているからです。
施工は、床板の貼り合わせの部分も、コーキング処理(防水処理)する事が条件になりますが、手間がかかる作業なのでやらない会社もあるようです。(ほとんどかな?)


4のフローリングは、表面は頑強で、耐熱耐水性に優れております。が、残念ながら、日本の湿度にマッチしません。どうしても、湿気による、基材の収縮率と表面のメラミン材の収縮率が合わないので、肌別れする可能性が大きいです。

5の無垢のフローリングは、良し悪しが極端に多いです。
一般に無垢のフローリングは、何年も乾燥させた無垢材をフローリングに加工しますが、乾燥が足りなかったりしたフローリングは、伸び縮が激しいので、突き上げが生じます。
マンションは、乾燥する部屋と湿気がたまるお部屋が混在しますので、無垢材のフローリングはお勧めいたしません。
乾燥が十分できていないまま製品にしたり、出荷する業者もあります。(これは見た目では分かりません。)
通常、無垢材のフローリングの施工は、フローリング材搬入後、梱包を解いて、その部屋の湿度になじむように最低でも1週間は放置しておくこと。(湿度合わせをすると、反りが出てきて使えない材料も出てきます。)
張る時は、「かちこみ」(隙間なく張る事)は厳禁。名刺2枚位の隙間を保ちながら張っていきます。できれば、オイル系のワックスを裏表に施して張ったほうがいいです。
隙間や、突き上げ、節、ささくれ‥気にする日本人向けでは無いです。


長々、書き込んでしまいましたが、結論から言うと、使われているフローリング材次第です。
私は、本職の立場で、フロアーコーティングも取り扱いはありますが、万人にお勧めできる商品ではありません。いくらコーティングしていても、傷には勝てません。
フローリングを長持ちさせるコツは、
1家具にはフェルトを付ける。
2水ぶきの後は、必ず空ぶきする。強い洗剤は使わない。
3スリッパを履く事
4大きな傷(地肌が出るような)は、補修する事。

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